November 04, 2006

2006年10月 公開講座(フィールドワーク)その4

aee74406.JPG ■テーマ:「徐福の足跡をたずねて」PART2 方士「徐福」の痕跡を検証する
■講 師:内倉 武久 NPO法人東アジア交流学院学院長
■場 所:諸富町浮盃(ぶばい)・新北(にきた)神社〜瀬高町「こうやの宮」・釣殿宮・権現塚・車塚・堤古墳群・その他

釣殿宮(つりてんぐう)を後に、私たちは昼食を取るため船小屋の中之島公園へ向かった。今回のお弁当は、豪華というより自然な素材にこだわったヘルシー弁当である。(苦笑)

車座になって弁当を食べながら、午前中に訪れた「徐福」ゆかりの地を振り返った。話題は次々に変わり、中大兄皇子、大海人皇子と額田の君との関係にまで発展した。中大兄皇子と大海人皇子が兄弟であるという学説は、誤っていると考えられる。内容については、後日詳しく明らかにしたい。

昼食後、船小屋温泉で有名な「長田鉱泉場」に寄ることにした。「長田鉱泉場」に湧き出る鉱泉は、炭酸の含有量が日本一といわれている。幼い頃船小屋に架かる国道橋の下で泳いだ後に、ここを訪れ鉱泉に砂糖を入れて飲んだ記憶がある。

砂糖を入れた鉱泉は、まるでサイダーみたいだと教えられたが、幼い私の口にはなんとも表現しがたい味であった。今回、砂糖を入れずに飲んだが、やはりそんなに美味しいモノではないと思った。(苦笑)

しかし、ここの鉱泉は胃腸に大変良い効能があって、県内外からたくさんの人たちが鉱泉を求めてやって来ている。この日も、長崎や大分などの他県ナンバーの車が来ていた。

「長田鉱泉場」を後に、卑弥呼の墓ではないかといわれている「権現塚」や「車塚」、古代のピラミッドでは?と見られる「堤古墳群」などの瀬高町の古墳を訪れた。

c016b605.JPG権現塚は、瀬高町大字坂田にある。周りに堀のある段付円墳で径36m、高さ7,8m、周囲113,5mの古墳である。大化の改新の時、平野に広く耕地を費やして厚く葬ることを禁止していることから、この古墳は大化の改新以前のものであると考えられる。 その堀の南の畑から弥生の合わせ甕や高坏が出土し、堀の北東隅に組み合わせ石棺あるところを見ると、弥生時代の墓地の上に造られた古墳であろう。塚の西部の水田からは縄文後期の土器や石斧なども出土している。

この古墳は、神功皇后が田油津媛(たぶらつひめ)征伐の時、官軍戦死者を葬った墓という伝説がある。また、「邪馬台(壹)国」(やまたいこく・やまいちこく)の女王卑弥呼の墓という説もあるが、いずれも確かなことはわからない。

7136ec1b.JPG車塚は、瀬高町大字山門字藤の尾の東北にある。南北55m、東西27m、高さ3,5mの前方後円墳である。明治22年頃までは周囲に3,6mの堀があり、往時には陪塚(ばいづか)が左右にあったと聞くが今はない。 享保20年(1735)に漢鏡3面が掘り出され、この塚の中央に収められていたが、現在は破片すら残っていないのは大変残念なことである。文化財保護法が定められるのが、もっと早ければと悔やまれる。

塚の南西部からは、弥生中期の合わせ甕棺十数基が出土している。また、塚の南東部のたて穴からも弥生末から古墳中期にかかる土器が出土している。したがってこの古墳は、3世紀末から4世紀初にかけてのものと考えられる。

dcfa095d.JPG堤古墳群は、瀬高町大村山門字堤にある。1辺100mほどの正方形をなしていて、いわば方墳といってよい所である。地元の郷土史家は、「古代のピラミッド」ともよんでいる。現在その場所は、堤集落として民家が立ち並んでいる。いわば集落全体が古墳である。私たちは、集落の中を天満神社(天慶神名帳・堤大国玉神)へと向かった。

7d150749.JPG天満神社(天慶神名帳・堤大国玉神)は堤集落の東端にあり、東に本吉清水寺がある。地元の郷土史家の村山健治氏や宇田明男氏によれば、この神社は古代の天文観測地点で、春分・秋分の日には遺跡が東西にならび、「徐福」の風水ラインの重要な場所だと考えられている。堤古墳群、天満神社、衛門、住吉清水寺、日拝所、八女日向神社、筑紫の日向が一直線に並ぶという。

d9826e24.JPG堤集落の中に、というより往時の塚の上に堤集落ができたのであるが、民家のすぐ側に巨石が並んでいた。古墳の玄室の一部であると思われるが、5〜6個の石が残るだけである。それでも、長さ2〜3m、幅1,5〜2m、厚さ1〜1,5mほどもある大きさで、玄室を造るには十分な大きさである。近年、大石の下から金製の腕輪を掘り出したが、たたりを恐れて再びこれを埋め戻したという。ほんとかなぁ〜?

真実は定かでないが、金製の腕輪に思いをはせながら私たちは帰路についた。

 


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