February 28, 2006

2006年2月 公開講座

2acacfb5.JPG今回は、NPO東アジア交流学院理事長の内倉武久さんによる「倭国を守った古代山城」〜その築城の謎に迫る〜でした。

北部九州から瀬戸内にかけて、数多くの「神籠石」(こうごいし)とか朝鮮式山城と呼ばれているものが点在しています。地元久留米の高良山にも「神籠石」があり、誰が何の目的で造ったのか?・・・神域説や山城説などがあり、いまだ良く解明されていません。今回の公開講座で、その謎に迫りました。

午前中雨模様でしたが、遠く前原や太宰府からの参加もあり、内倉理事長の講義に耳を傾け熱心に聴講し、論議しました。


5c0fefb7.JPG今回も、皆さん熱心にノートにメモを取りながらの参加でした。古代の遺物や遺跡については、今まで様々な解釈で説明がなされていますが、皆さんの真実に迫ろうという姿勢に熱い思いを感じました。

441fd8b0.JPG北部九州から瀬戸内にかけては、地図上でも数多くの「神籠石」や朝鮮式山城が分布しているのがわかります。現地に足を運び調査された理事長の講義は、わかりやすく私たちに語りかけてくれました。

■ 2月公開講座要旨
朝鮮式、神籠石式古代山城築城の謎に迫る
講師  内倉武久


2月の公開講座は、九州、四国、中国地域にこれまで23基ほど発見されている古代山城・朝鮮式山城や神籠石山城について、内倉講師が、これらの山城は日本書紀に記載されているものを含めて、大和政権が築造したものでなく、大和政権以前に日本列島を支配していた九州政権が築造したものであることを解説した。

3月26日の次回公開講座はこれをもとに、筑後川流域の古代山城見学会を催す。

これらの古代山城はこれまで、大和政権が7世紀後半に築いた。百済と連合した大和政権が、唐と新羅の連合軍に破れたため、唐と新羅の日本列島への侵入を防ぐために造ったとか、この戦いのために大和政権・斉明天皇、中大兄皇子が赴いた福岡・朝倉宮を守るために築かれたなどと解説されている。

しかし、対戦相手であった唐の史書・旧唐書には、戦ったのは「倭の別種」である大和政権(日本)ではなく、「倭国」すなわち九州政権であったことが明記されている。九州政権は、6世紀初めから九州年号(善記、貴楽、師安、白鳳、大長など)布告、実施していたが、700年で終わり、代わって大和政権が701年に初めて年号を「建元」して、「大宝」とした(続日本紀)ことなどから、九州政権は663年の白村江の戦いで消耗し、唐による支配を経て700年には名実共に滅び去ったことがうかがえる。

古代山城は、九州政権の首都であった太宰府を囲んで守っている大野城、基山城、宮地岳城グループ、有明海湾岸を守る女山城、帯隈山城、おつぼ山城、玄海灘方面への備えである金田城、雷山城、力をつけつつあった大和政権の反乱にも備えた鹿毛馬城、御所ケ谷城、永納山城、城山城、鬼ノ山城などにグループ分けされる。

一方、多くの山城については誰が築造したのかの記録はないが、大和政権の史書である日本書紀には、665年に大野城、長門城、基山城を、667年に金田城、高安城、屋島城を築いたと書いている。

ところが、長崎県教委が金田城の土塁を調査したところ、土塁は二重構造になっており、放射性炭素(14C)による年代測定で古い土塁は590年ごろ、新しい土塁でも630年ごろに築かれたことがわかった。大野城も何回かの建て替えがあり、年輪年代測定で門柱は648年ごろ切られた木材を使っていることがわかった。さらに、664年に築いたと書いている太宰府の水城の土塁も3回ほど修復されたことがわかり、土塁下部の木の枝の14C年代は240年、430年、600年前後であった。

これらの測定データから、日本書紀の記載はまったくのでたらめであり、おそらくもともと九州政権が自国の防衛のために築いた多数の山城のいくつかや水城を、亡命百済城造り技術者の力を借りて修復し、九州政権の存在を消し去り、古くから大和政権が日本列島の支配権を得ていたかのように思わせるために「自分が築いた」と虚偽の記載をしているものとみられる。(詳細はミネルヴァ書房刊「太宰府は日本の首都だった」)。

日本書紀の記載を真実の記録であると誤認している考古学界や古代史学界は、一部では未だに、こうした理化学的年代測定値をひた隠しにしたり、都合のよい測定値だけを市民に知らせるなどしていかがわしい歴史づくりを続けている。(図は、山城の配置図)

  

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February 26, 2006

久留米市日中通信 VOL.21

久留米市日中友好協会発行

★日中友好「中国音楽の調べ」の企画進行中!★
2006年2月26日(日)久留米石橋文化ホールに決定・・!

20050911-1今年は、日中友好協会設立30周年・友好都市締結25周年の節目を迎えます。そこで、久留米市日中友好協会では、この節目を記念して「二胡」の演奏者で、中国音楽のコンサートマスターとして活躍されている「趙 国良」さんを招いてのコンサートを企画しました。

実行委員会も8月30日に4回目を開催し、中国福岡領事館や県日中、久留米市などの後援も決まりました。また、特別共演に生田流正派師範の岩村雅楽芙妃さんの箏演奏を予定しています。

入場料金は前売りで一般2.000円(当日2.500円)
高校生以下1.000円(当日1.500円)に決定しました。
※ お問い合わせ・チケット申し込み
TEL/FAX.0942-72-6269 中嶋
Eメール.higuetado@yahoo.co.jp 田所まで

20050911-2趙 国良さんプロフィール
1949 中国東北遼寧出身。5歳から二胡に親しむ。
1959 吉林民族楽団入団。
1961 コンサートマスターに就任。
1986 日本永住のため来日。長崎国際平和コンサートに出演し、九州交響楽団と共演する。
1988 民主音楽協会主催のコンサートに参加し、全国300カ所の後援を果たす。NHKテレビに出演し、NHK交響楽団と共演する。
1999 中国北京中央音楽学院芸術団と共演。
2001 チェコ・プラハ管弦楽団と共演。
2003 アジア芸術文化交流協会設立、理事長就任。
2004 カーネギーホールでリサイタルを開催。
2004 福岡市文化賞、受賞。

◎ご案内(予定)
◎10月1日(土) 「中国音楽の調べ」実行委員会 NPO東アジア交流学院事務所
◎10月8日(土) 第6回久留米市日中理事会 国際交流サロン  
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久留米市日中通信 VOL.20

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2005.9.10(土)久留米市日中友好協会発行

 久留米市日本中国友好協会設立30周年記念

 久留米市・合肥市友好都市締結25周年記念


第3回「中国音楽の調べ」実行委員会・開催!

 8月30日(火)に、第3回の「中国音楽の調べ」実行委員会が開かれました。写真は、実行委員会での話し合いの様子です。「中国音楽の調べ」の具体的な内容が決まりましたので、会員の皆さんにお知らせします。また、パンフレットへの広告も募集しますので、会員の皆さんのお知り合いなどをご紹介して頂けると助かります。

日中友好「中国音楽の調べ」

○と き:2006年26日(日)

     開場:13時30分 開演:14時00分

○ところ:久留米石橋文化センター(大ホール)

    (久留米市野中町959 TEL0942-33-2211)

○内 容:出  演;二胡奏者 趙 国良さんほか 中国楽器演奏

     特別競演;生田流正派師範 岩村 雅楽芙姫さん 箏演奏

主催:久留米市日本中国友好協会

後援:中華人民共和国駐福岡領事館・福岡県日本中国友好協会・久留米市

   久留米市教育委員会・くるめ国際交流協会・くるめスタイル

   朝日新聞社・西日本新聞社・毎日新聞社・読売新聞西部本社

   くーみんTV・FMくるめ

入場料:一   般 2,000円(当日2.500円)

    高校生以下 1,000円(当日1.500円)

※お問い合わせ

 TEL・FAX 0942−72−6269 担当(中嶋)

 eメール higuetado@yahoo.co.jp     担当(田所)

※広告募集

 B-5版で、8分の1=1万円と4分の1=2万円

 チケット裏=3万円があります。

 会員の皆さんのご協力をお願いします。

 

  
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February 19, 2006

「花はんめ」久留米上映会

883a1c0b.JPG 先日、このブログで紹介していた「花はんめ」の上映会が、2月18日(土)えーるピア久留米の視聴覚ホールにおいて、「多文化共生ちくし」と「久留米上映実行委員会」主催で行われた。

私も、チケットの販売を通して関わった。あんまり売ってないけど・・・苦笑

この映画は、「はんめ」(韓国の方言で、おばあちゃん)たちの日常を4年にわたって撮影し、老い真っ直中の青春を描いたドキュメンタリー映画である。

ロック踊って、水着でプール!?86歳の青春ドキュメンタリー。

・・・って、キャッチフレーズに引きつけられて、チケットを売ることになったんだけど、久しぶりにホント面白かったなぁ〜・・・はんめたちの底抜けの明るさに、とっても温かさを感じた映画だったよなぁ〜。

3月4日(土)に、大牟田市でもあるよ。また、大牟田まで行こうかな・・・笑  続きを読む
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February 18, 2006

善導寺小学校 馬頭琴演奏会

batokin 2月17日(金)、久留米市善導寺小学校で行われた、小学二年生四校合同交流会に、ドラン(王 静)さんと一緒に参加した。 参加したというより、小学二年生の国語の教材に「スーホーの白い馬」というのがあって、その中に出てくる馬頭琴がどんな楽器なのか、子どもたちに見てもらい、聴いてもらおうと招待されたのである。

善導寺小学校がある屏水中校区には、四つの小学校がある。草野小、山本小、大橋小、それに善導寺小の四小学校だ。各小学校で、「スーホーの白い馬」を学習したあとで、子どもたちは興味を持って待っていてくれた。

始めに、四つの小学校から交流の出し物が、各校五分くらいあって、ドランさんの出番である。私から、簡単に中国内モンゴルと彼女の紹介をして、馬頭琴の演奏に入った。

まず、「走馬」(zouma)と「森吉徳馬」の曲で、子どもたちに草原を駆け抜ける馬を連想してもらう。初めて聴く馬頭琴の音色とメロディに、子どもたちは静かに聴き入ってくれた。 


1edbd79a.JPG たくさんの子どもたちが、興味を持って身を乗り出すように聴き入る姿を見るのは、なんとも嬉しいものだ。事前に先生たちから、「お行儀良く聴きなさい。」と指導されてはいるんだろうけど、それでも小学二年生だから集中できる時間には限界があると思う。だから、物珍しさもあるだろうけど、真剣に聴き入る姿は嬉しくなるんだろうなぁ。

38e9a313.JPGドランさんも・・・彼女には王 静(ワン ジン)という中国名もあるんだが、ここではモンゴル名を使う・・・「なだそうそう」を、力を入れて演奏していた。この時、子どもたちの中からハミングが聞こえてきた時には、本当に驚いたなあ〜・・・!!

ad7914ec.JPGもちろん、「スーホーの白い馬」の時にも、子どもたちは真剣に集中して聴いてくれて嬉しかった。途中に、内モンゴル自治区の首都フフホトから近い(近いと言っても、車で5時間くらいかかるが・・・苦笑)草原のパネルを見てもらったり、質問(子どもたちみんなに質問攻めにあった!)を受けたりして、最後に「赤とんぼ」を演奏して終わった。子どもたちのエネルギーに押されて疲れたけど、本当に楽しい時間を過ごさせてもらった。ありがとう。謝謝! 今日の演奏会を機会に、よりたくさんの子どもたちに、内モンゴルや中国のことに興味・関心を持ってもらえたら嬉しいですね。

  
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February 10, 2006

「花はんめ」久留米上映会

花はんめ
 2006年2月18日(土) 13:00 開場
 えーるピア久留米 視聴覚ホール 中学生以上1,000円(当日1,200円)
 第1回上映 13:30〜15:10 金監督の語り 15:10〜15:40
 第2回上映 16:00〜17:40 金監督の語り 17:40〜18:10
※金 聖雄監督が来られるのは、久留米会場のみです!!

 主 催:多文化共生ちくし・『花はんめ』久留米上映実行委員会
 連絡先:実行委員会事務局 宮原(TEL.090-4997-8117)


1999年にクランクイン。
はんめたちの日常を4年にわたって撮影。
老い真っ只中の青春を描いたドキュメンタリー映画です。

川崎市桜本1丁目。
この街の小さな路地の小さなアパートのひと部屋に、花も恥らう乙女たちが集まってきます。
故郷は朝鮮半島にあるという在日一世で、人生も終焉かなぁ、というはんめたち。
はんめって(韓国の方言で)おばあちゃんのことです。
遠く故郷を離れて、波乱万丈の年月を重ね、働けるまで働いて、ようやくちょっとは楽できるかなというはんめたちが主人公。

 夢はなんですか?
 夢なんかないよ。
 ただ歌って踊って笑って、
 今が夢のようだよ・・・。

過去も未来も全てひきうけて、今を力の限り生きるはんめたち。
80才を過ぎてやっと手にした温和な日常は、人生の中で一番輝きを放ちます。

 『今が青春』と、声高らかに笑います。

 5人も座ると満員の本当に小さなアパートの部屋ですが、どうぞあがってくださいな。

「おじゃまします」と靴も脱がないうちに、フィルムは『カラコロジージー』とまわりはじめます。
はんめたちは、おしゃれでおちゃめ。どこでも、歌って踊るパワフルウーマン。
そして喜怒哀楽の激しい超個性波ぞろい。
ほらもう、たあいもないおしゃべりで盛り上がってます。
はんめが漬けたキムチ、スープでごはんも食べて、ゆっくり遊んでいってください。

 桜本1丁目・・・。
 この小さな街が、
 はんめたちのもういとつの
 故郷になりました。



○ロック踊って、水着でプール!?86歳の青春ドキュメンタリー。
○小さなアパートのひと部屋から、ストーリーは始まります。


COMMENT:監督 金 聖雄
水泳
1999年、夏。
きっかけは、私の母の死でした。
遠く故郷を離れて終えた77年の生涯・・・。
母はしあわせだったのだろうか。

母や在日一世たちが、歴史の渦にのみ込まれながらも、日本という舞台でたしかに生きた、生きているというあかしを残したい。
私に出来ることは、小さなお墓を創るような気持ちで、仲間と一緒に映画を創ることでした。
母の死と時を同じくして、今回の映画の主人公「はんめ」たちと出会ったのは、川崎、桜本の街にあるスーパーの衣料品売り場。
50年ぶりに水着を着たという清水の姉さん(孫分玉)の、まぶしいばかりの姿を目にした私たちは、彼女たちが泳ぐ姿を撮影しないわけにはいきませんでした。
以来4年間、置き去りにしてきた『青春』を取り戻そうとしているようなはんめたちに、撮影という形でそっと寄り添ってきました。
波乱の人生を生き抜いて、手に入れたどうってことのない日常。
その中にこそ「はんめたちの歴史」が刻み込まれていると信じています。

生き生きとした夢見るはんめたちの姿に、母への思いを重ねながら、私は映画を『花はんめ』と名付けました。

 母たちは、どうしてあんなにも強かったのだろう。
 母たちは、なぜ、あんなにも優しかったのだろう。
 みなさんは自分の母の人生をどれだけ知っていますか・・・。

  
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February 05, 2006

中国語教室「春節のつどい」(新年会)

4139b062.JPG2月3日(金)中国語教室で「春節のつどい」を行いました。今年の春節は、1月29日(日)だったので少し遅めのお祝いです。中国や韓国では、春節(旧正月)の前後一週間くらいがお休みになるそうです。日本の年末年始のような大移動が、中国・韓国でも恒例行事になっています。

この日は、金継ぎ教室の方と合同の新年会となりました。料理長は、中国語教室講師の顧さんです。水餃子を中心に、野菜炒めなどいろいろ作って頂きました。餃子作りは、みんなで皮を伸ばして包みました。もちろん、下ごしらえは顧さんですが・・・笑

おいしい中華料理に、遅くまで話が弾みました。
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February 01, 2006

2006年2月 公開講座のご案内

今年1月の公開講座は、久留米大学韓国人留学生でありNPO東アジア交流学院韓国語教室講師の「チェ・ソンギ」さんを講師に招き、「日本(久留米)に留学して・・・」と題して、留学生から見た日本の印象を語っていただきました。参加者からも質問や意見が続出し、楽しく有意義な時間を過ごしました。

さて、2月の公開講座(月例会)を、下記の要領で開催します。会員を始め、多くの方の参加をお待ちしています。

1、日 時  2006年2月26日(日)10:00〜
2、場 所  NPO東アジア交流学院 久留米事務所
       久留米市天神町116 永利ビル2−D
       TEL/FAX 0942-35-2849
3、内 容  「倭国を守った古代山城」 −その築城の謎に迫る−
4、講 師  内倉 武久さん NPO東アジア交流学院学院長
5、費 用  資料代 500円 ※会員は無料
6、問合わせ 事務局(田所) 携帯TEL.090-3324-9540 higuetado@yahoo.co.jp

※今年度、9回めの公開講座(月例会)です。会員の皆様を始め、ご友人にもご紹介していただき、多数参加されますようお願い致します。なお、来月は「倭国を守った古代山城」のフィールドワークを計画しています。こちらも宜しくお願い致します。  
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